新潟市や新潟県内の中学校では定期試験が近づいて来ました。定期試験の前後になると多くなって来るのが、家庭教師の電話案内です。
定期試験前後で勉強にへの関心の高いこの時期を狙うかのように「家庭教師をしている◯◯と申しますが〜。」と電話案内の入った経験のあるご家庭も多いのではないでしようか?
こうした「家庭教師の電話案内」はほぼ100%高額教材を家庭教師に抱き合わせて販売する会社か、その関連会社です。個人情報保護法からも個人情報の利用にあたっては、情報の利用目的を事前に確認する必要があるのにも係わらず、そうした法律を遵守せずに一方的に電話案内をしています。
それに対して個人的に私が思うことは、法令を遵守しないような大人達が、子供たちへ教育を提供しようとするその姿勢に違和感があり、このこと1つを取っても、こうした業者は無くなって欲しいと思っています。
(詳しい家庭教師の様々な事業形態はこちらをぜひお読み下さい。)
この業者からの一方的な電話案内の件に限らず、私がこうした業者が無くなって欲しい。と思う理由は、その営業姿勢にあります。
そもそも中学3年間分の教材をセットで販売する行為は過料販売でもあり、法律上問題があることになっていますが、3年生の終了まで続くか分からない教材を一括で販売するその営業方法は常識を外れていますし、あたかもその教材だけが、教科書のポイントを勉強出来て、その教材の問題集と同じような問題(主に理科を使い、その教材の問題と合致した部分のみテストと照らし合わせて、その教材をやれば得点出来るように紹介します。)がテストでは出題されるとするような著しい不実を告げるような営業方法で高額教材を販売する方法を私は許す事が出来ません。
教材に関してだけを取り上げれば、教科書のポイントは安価な教材でも十分整理されていますし、理科や社会のような暗記系の教科は、どの教材でも図解や確認問題などの内容はほとんど変わりません。しかし、そうした知識を持たないご家庭が、定期テスト前などで結果を出してもらいたいと言う心理に乗じて高額教材を家庭教師に付けて販売しているのです。
また、同時に契約する家庭教師に関しては、高額な教材とセット販売のために家庭教師の費用を下げるため、1回60分の私から見てありえない契約を結ばれている事が多く、多くても90分の指導の設定にせざざる負えないため、実際の指導では教え切れない内容が非常に多く出る事は一切告げることがありません。
当然、家庭教師たちは満足出来る指導が出来ずに、中途半端な指導となり、結果が出せずに家庭教師を解約するような状況が生まれますが、購入してしまった高額教材を解約しようとしても、著しくご家庭に不利で高額な解約損料が契約時に締結されているため、家庭教師に関連する法律(特定商取引法)を知らないご家庭は泣き寝入りしてしまいます。
家庭教師の本当の良さは、家庭教師達が勉強して来た学習経験そのものを子供たちに教えて行く所にあります。家庭教師達が小学校、中学校、高校と学校の教科書やワークや参考書などを使って学力を身に付けて来た「勉強方法」や「勉強のやり方」を一緒に実践しながら、子供たちが吸収して行ける事が、他の塾や通信添削などにはない家庭教師の最大の魅力です。
その家庭教師の勉強で1番意味のある指導内容を、こうした高額教材のセット販売は失わせると同時に、高額な教材購入の出費は、他の有益な学習方法へ移るための費用を奪います。そして、そうしてご家庭から捻出された教材の販売代金で、また、電話案内のアルバイトを増やし、他の子供たちへ営業し、中には新潟県のこうした業者が県外へ進出し、他県の子供たちへ、同様の被害を与えている現状があるのです。
こうした現状を理解している私にとって、家庭教師と高額教材のセット販売は、子供たちへ教育を提供する大人達が行う仕事であるとは私には、とても思う事が出来ませんし、こうした業者を新潟県から無くし、日本全体からも無くしたいと考えています。
家庭教師優良業者全国ネットワークや家庭教師派遣業協同組合へ加盟し、仕事をするのは家庭教師業界の健全化のための取り組みの1つではりますが、これからも、お会いするご家庭には家庭教師派遣業協同組合新聞の教材トラブルの記事をお渡しして様々なご家庭が家庭教師の業界の問題を認識して頂けるように働きかけ、家庭教師のアズのホームページでも時折記事を書き、家庭教師業界の健全化のために仕事をして行きたいと考えています。
また、もし、小学生、中学生、高校生のご父兄の方がこの記事をお読み下さって、この記事の内容に共感して下さる方がいらっしゃいましたら、様々な集まりの際や、ご友人やお知り合いに、この記事の話をお伝え下さって、子供たちの郊外での学習環境の健全化に向けてご協力をして下さるようお願い申し上げます。
家庭教師のアズ新潟
代表 渡 辺 敏 明