あと少しで新学期がやって来ます。家庭教師のアズ新潟で勉強する子供たちもそれぞれ進学したり進級します。今年は高校受験や大学受験に向けても進級して受験生になる生徒が昨年の現時点よりも多くいますので、新学期を迎えるにあたっては、それぞれの子供たちの志望校への勉強の取り組みに向けて気持ちが引き締まる思いでいます。
家庭教師たちは生徒の学力を伸ばす上で、学習計画を決めたり勉強方法を教えたりと色々な取り組みをして行くのですが、家庭教師たちから私に、特に偏差値の高い志望校を考える子供たちへの指導内容の相談に上がるのが「学習感覚」が必要な方向へなかなか育たず、一定の得点力は持てたけれど、その上を目指すとなると厳しい。と言う内容の相談が先月は何件かありました。
当然、教師それぞれがその問題に対応しているのですが、小学校時代からある意味染み付いた「学習感覚」の修正は結構大変な作業なのです。
修正の必要な「学習感覚」とはどんなものなのかをお話ししますと、「◯(正解)をもらうための勉強」への意識が強くて「暗記」に頼った勉強経験が多かった子供たちに多く見られがちな「基本を理解」するために必要な「学習感覚」の不足です。
その傾向のある子供たちの特徴は、家庭教師を始める前の学習方法(塾や問題練習)で「深く考え」「理解を深める」事に注意する意識を育てられていない事が多く、公式や文言や決まりを「覚える」力で訓練して得点を出して来た傾向があります。狭い範囲の内容は「暗記力」で良く覚えていて対応出来るのですが、広い範囲の内容として学習内容への「理解」が出来ていないため、自分の意見を記述するような内容になると答えが作れないことで、得点が一定線から上へは伸び悩やんでしまう傾向があるのです。
「国語」が弱い子供や真面目な性格の子供たちにその傾向が多く見受けられるのですが、国語が弱い子供は「読む」と言う作業が文字を追う読み方で、段落ごとに内容を掴み、そこから全体としての内容を理解して「自分の考え」や「意見」を作る力が育てられていないように思います。また真面目な性格から「自分の考え」を持つよりも、「◯(正解)をもらうため」に「大切なことを覚える」ような「学習感覚」があるのです。そのため「何故か?」や「理由を述べよ」と言った記述問題を苦手にしている傾向があります。
小学校や中学校の1年生の前半位までならば、「暗記力」のみで解法(問題の解き方)を覚えて点数は取れますが、中学1年後半以降の勉強は大学入試に至るまで、その力に頼るだけでは総合的な学力が育ちません。入試では各自の総合力が問われますし、暗記で全て対応する事は限界が出て来る事になりますので、「学習感覚」の切り替えが必要になるのです。
学習内容を頭に入れる入れ方を話して行く事から始まって、国語の学習対策から、勉強の取り組み方まで指導して行きますが、小学校時代に身につけた学習感覚は、私や家庭教師たちも「どうして?」と思う程切り替えは大変な作業なのです。
進学校の上位校へ合格する子供たちの中でも、本当に優秀な子供たちは、教科書の内容に関して全体を良く理解した上で、隅々まで内容を掴んで知っていたりするものですが、頭脳明晰な子供ではなくても、総合的な学力を持ち、試験で本来持てる力を発揮するためには「暗記」と「理解」の力をバランス良く育て「理解を深め、入れる内容(暗記)を入れる」と言うような「学習感覚」を育てる必要があるのです。
「社会」や「理科」は暗記。もし、社会や理科に対して、こう考えるようなら学習感覚が間違っている可能性がありますから良く考えてみて下さい。「社会」や「理科」にも理解すべき内容がたくさんありますし、理解する事で暗記した内容が抜けなくなります。社会や理科も、国語や数学、英語と変わらない理解が必要な教科なのです。
小学生の子供さんをお持ちの方がお読みでしたら、小学生の勉強経験の影響は、皆さんが思う以上に中学校以降の勉強に影響がありますので、よく考えて学習方法を選んで欲しいと思います。中学生以上の子供さんやご両親で、今、学力に伸び悩みを感じているようでしたら、お話ししたような内容から学力が育たなくなっている可能性がありますので、「学習感覚」はどのような感覚になっているか考えてみて下さい。
家庭教師のアズ新潟は新潟県で23年、子供たちに学校の教科書やワーク、参考書(高校生)を中心に、学校の勉強を身につけるための勉強方法を教えて来ました。教科書を開いて学ぶこと、基本の理屈を学ぶことは学力を身につける基本です。問題練習を中心にして解説し、問題を解く能力を育てる事を目標にするような塾で正しい学力を育てつ事が出来る子供は一握りです。その一握りの子供は間違いなくバランスの良い「学習感覚」を持っています。
新潟市や新潟県に住んでいる子供たちで勉強方法に迷っていたり、学習方法選びに悩まれているご両親の方がお読み下さっていましたら、ぜひ、お気軽に家庭教師のアズ新潟までお電話下さい。
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