平成27年春には東京大学(文三)への合格をしてくれた生徒が生まれました。長い協会運営の中でも初めての経験です。
その出会いからとても印象深いので、ここでお話をしようと思います。まず、驚かれるのではと私が勝手に思っている、その子供さんをお世話して来た期間からお話しますと、お母様から学習のご相談があったのは小学校4年生時、つまり家庭教師と共に10年間に渡ってお世話をして来たのです。
最初のご相談は「子供さんの算数に対するコンプレックスを無くしてくれる先生はいますか?」とのお話でした。会ってみると、とても可愛らしい女の子でした。IQがとても高い試験結果を見ましたが「算数が嫌いでたまらない。」とのことです。1度は、私の話も嫌がって逃げ出してしまい、部屋に籠って出て来なくるほど、算数は勉強をする事を拒んでしまいます。塾では苦手意識を変えられなかったそうですし、お母様からは家庭の事情に関する悩みも聞き、私もここは一つお役に立ちたいと思い、私から女の子に手紙を書き、とにかく数学大好きな先生が数学を面白く勉強している姿と面白いと思っているところを聞いてみてもらうことにしてスタートしてみることになりました。
3人の先生が10年間勉強を一緒にして来ましたが、最初は高校の数学の先生を目指す大学生の理学部数学科の数学大好き先生。子供さんがその先生が算数を楽しそうに解いている姿を見て、その先生との出会いはとても良い刺激になって算数を解く楽しさを教えてもらいながら、嫌いな算数を勉強して行けるようになってくれました。
2人めも数学好きの大学生が引き継いでお世話して、最後にお世話したのはプロの理系の先生です。指導に通うのに遠いのお宅でしたので車を持つ先生で、しかも数学の得意な先生しか指導に行けなかったため、どの先生も男の先生でしたが、このプロの先生は、多感な時期の子供さんの心のケアをとてもよくして下さいまして、合格の決めてはこの先生の数学やその他の教科の指導の手腕ももちろんありますが、多感な子供さんの心をしっかり支えて下さったことが合格へ導くことが出来た一番大きな仕事だったと思います。
先生は専門外の生物や世界史なども参考書や教科書を広げて一緒に勉強してくれました。この先生にはとても感謝です。
そうして10年間3人の数学好きの先生が励まし励まし。(笑)お母さんからは、私に悩みを何度も相談され励まし励まし。
お母さんからはよく「学校の先生にこんな事を言われて不安になった。大丈夫でしようか?」と相談され、「◯◯さんは、いい方向に来てますから、心配の様子を見せないように信頼して上げて下さい。」と良く話をしたなぁ。と思い出されます。(笑)
いつしか当初志望大学よりずっと学力が育ち東大へ見事合格。長いようであっと言う間の10年間でした。その生徒さんとプロの家庭教師との間には今でもやり取りがあり、強い絆があるそうで、大学生活のことや奨学金の相談などの連絡があるそうです。
実はその先生、お母様に招待されて、東大受験の当日子供さんを励ましに東京まで行ってるんです。『◯◯の力なら充分に合格するから大丈夫』と。
他にもいくつかのエピソードもありますが、合格の連絡をいただいた時は本当に嬉しかったです。
そんな風に長いお付き合いをして来たご家庭の思い出がいくつもありますが、子供たちが進路を作り、また、違う子供たちのお世話をして、進路が決まった子供の事が思い出に変わる頃…。「あの、下の子の面倒もよろしいですか?」とご連絡をいただいて、上のお子さんが中学生の時ちらっとだけ見た小学生のご兄弟のご相談を頂いて、その子が小学生の時の顔を思い出して嬉しくなったり「あの、私の友人の子供さんのことなんですが、お願いできますか?」と、とても嬉しいご相談が本当によく頂けます。「この仕事をして本当に良かった。」と思う瞬間です。過去に私達の創業以来子供たちのお世話をさせて頂いた会員のみなさま、本当にありがとうございます。
これからも家庭教師のアズ新潟は一生懸命子供たちの未来を育てるために学習のお世話とお手伝いをして行きます。