公立の小学校や中学校で勉強している子供達のご父兄から、よくお聞きするお話として、学校の授業がなかなか進まないため、年度の後半では教科書を使わずにプリントで学習内容を終わらせる事があったり、学校の先生によって勉強を理解しやすい先生や、理解しにくい先生などがいたり、宿題を出さない先生や出す先生がいたりと「学校の勉強に不安がある。」と言うお話を耳にする事があります。
教師も人間ですから勉強に興味を持たせられる先生や、教え方の上手い先生がいたり、残念ながらそうでない先生がいると言うことは仕方がないことなのかも知れません。
出来る事なら均一な学習指導をして欲しいものだと思いますが、人間がする以上はそれは難しい事です。
もちろん、学習指導の効果は、学習意欲に溢れた子供達が多くいる場合と、その逆に、学習意欲の少ない子供達が多い場合で、学校の先生の指導そのものにも効果としての影響がありますから、学習指導内容にバラつきが出るのはむしろ起きて仕方のないことだとも言えます。
そうした学校の現状を後押しするかのように、20年前の1998年3月には文部科学省は学校教育と民間教育事業者との連携が必要であるとしたことは、以降民間教育事業者と公的な教育の連携を模索することで、学校では全てを教えられないことを暗に国が認め、その方針を打ち出して来たのではなないかと思うほど、公的な教育機関での学習内容には物足りないことがあるようにも感じます。
こうした学校の状況や国の政策からも学習塾へ通学する子供達は当然ですが増え、学習塾は例えば新潟市内を見てみると、塾同士が同じ道路に軒先を並べて生徒募集の競争をしている状況が生まれています。
子供達の学年が上がるほど通塾率は上がっている状況は、これを読まれている皆さんが感じている通りだと思います。
さて、そうした環境から、子供達が塾へ通うことを選択することは多くなる訳ですが、塾の学習指導とは本当に子供達に必要な学習を教えているのでしようか?
私個人の考えを申し上げるなら、それはごく1部の塾を除いてNOだとお伝えするしかありません。
塾での学習は、子供達の学力や学習状況によっては非常に問題のある手法となります。
塾の学習で子供の学習状況によっての問題を感じているのは、学校の教科書やワーク参考書を使わずに塾の教材を購入させ学習する方針や、塾で購入する教材(問題集)を使って問題練習に偏る学習内容です。
根本的な基礎理解から問題練習につなげるような手法を取らずに、問題練習と解法の解説中心の学習内容だからです。
この学習スタイルは多くの塾や個別指導塾が行う一般的な学習指導ですが、子供達やご両親へは塾が決して教えてくれない塾側の経営側面から導き出される理由があります。
塾の経営面からの最大の戦略は、通塾機会を増やすことにあるのです。通塾してもらい受講するコマを増やす事で塾の経営は成り立つのです。
ここが塾での学習の最大の問題点であると、私は思います。
つまり、何をお話ししたいかと言いますと、子供達が自分自身で学習可能な内容(勉強方法や勉強のやり方)は教えてくれない。と言うことなのです。
学習方法や勉強のやり方を教えてしまうことで、自分で出来る状況を作ってしまえば、塾は不要になってしまいます。ですから、それを塾で教える訳には行かない。と言うお話しになるのですね。
つまり、塾へ通う際に、自分で取り組む学習方法や勉強のやり方を知らないまま通塾すると、塾へ行かないと勉強出来ないと言う経験を積み重ねて行くことにもなります。
私も二児の父親なので、ご両親が子供さんの試験やテストの点数へ目が行ってしまうことは良く分かりますが、子供達の学力とは決して点数だけで測る物ではありません。
自分の勉強のやり方を持たずに点数だけを得る手法となりがちな塾の学習の問題は、子供達の学力を育てるための学習方法ではなく、点数を得るための学習方法に偏るものだと理解して下さって、通塾をお考えならば自学を育ててつつ学力を得て、その上で得点を得るために塾へ通う。と言うような塾の使い方を考えて欲しいと思います。
新潟市内や新潟県内で家庭教師をお探しのご父兄のみなさまへ
家庭教師のアズ 新潟は、教師たちが小学校、中学校、高校時代に自らが勉強して来た勉強方法や勉強のやり方を教えて行くことを目的として、教師の学習経験そのものを教えて参ります。
学習の基本とする内容は、学校の勉強そのものです。学校の勉強を身に付けるため学校の教科書やワーク参考書など学校教材の使い方から勉強を教えて参ります。
家庭教師のアズ 新潟の学習内容や学習指導にご興味やご関心がございましたら、お気軽にお電話ご相談下さるようお願いいたします。
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