褒めることと認めること

小学生の授業風景

忙しい中子育てをしていたり、大人から見て簡単な事が分からないでいたりすると、どうしてもご両親は「何してるの!」と感情が出てしまいます。私にもそう言う時があります。そんな時、私の場合には、心の中で「あ。これはダメな対応している。」と、その「感情をストップさせなくては。」と言う気持ちが働きます。その理由は、子供に怒っても子供は「怒られた。」と感じるだけでしょうし、嫌々言う事を聞くだけで、子供の成長には役に立たない行為だと思う所があるからです。

家庭教師の仕事をして来た経験から子供たちに感じるのは、「ダメなこと」を先回りして教える事より、子供が自分で気づく事の方が遥かに重要だと思うからです。

私は、自分の子供や新潟、北陸の子供たち、そして全ての子供たちに、前にも「失敗は怖がらなくていい」で、話しましたがたくさん失敗を経験して、その失敗から学んで欲しいと思っています。

子供たちは、まだ心が未発達で、自分の行動に自信が持てず不安に思っている年代です。まれに、破天荒で失敗を恐れない子供もいますが、多くの子供たちが、まだまだナイーブな時代を生きています。

中には大人の顔を見て、自分の考えより、大人が喜びそうな行動をする子供もいます。自分の考えに自信が持てないからですね。

私は、子供たちには絶対にそうなってもらいたくないと考えてます。「自分の考えで間違う」からこそ勉強も含めて世の中の事を体感して学べる貴重な財産を得る事が出来ると考えるからです。ですから、どんどん間違えて学んでもらいたい。そのためにどうしたら良いか。それを考えた先に見つけたのが「褒める」「認める」と言うことでした。

子どもたちが明日へ向かう力を応援していきたい

「褒めることや認めること」で子供は自分の考えや行動に自信が持てます。調子に乗るのが怖いと思うかもしれませんが、私には調子に乗る位で良いのだと思います。そして、誰かの顔や考えで行動するのではなく、自分の考えで行動し、子供ですから当然失敗する事があります。その瞬間こそ最も大切な学びの時だと考えています。これは、勉強も全く一緒です。

自分の考えで間違うからこそ、真理を自分で探し出す事が出来るのです。自分で見つけた真理は人生の財産になります。そのために、私は子供たちをうまくそそのかし、経験を積ませて上げるのが大人の仕事だと感じています。それが、私が子供に対して良くない自分の感情をストップさせる理由です。

家庭教師の仕事にもこの感覚はとても大切にしています。ですからよく私は「間違う事は大切な経験だよ。」「自信を持って間違おう。」と話しますが、そうしたアドバイスから、未来に活かせる経験をして子供たちに育って行って欲しいと思います。

この記事を読まれていらっしゃるのは、子育て真っ最中の子供たちのご両親が多いと思います。ぜひ、子供たちの子育てに迷われたら参考にして下さい。

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