それぞれの家庭教師協会による特徴や違い

相談し合う小学生女子

家庭教師の協会は『家庭教師派遣業』と『教材販売付き家庭教師斡旋』『家庭教師紹介』などに分類されると思います。 『新潟 家庭教師』で検索するといくつもの協会が検索されますが、 検索される皆さんにはその協会がどういう形態の家庭教師なのかはなかなか分からなかったり、高額に 必要となる教材代金が表示されていなかったりととても不明瞭です。そこが家庭教師の業界の問題だと感じています。

一口に家庭教師と行っても契約の形態も異なりますので、家庭教師の業界を良く分からずに契約せす、 本当に子供さんに必要なスタイルはどう言うスタイルかよく考えて選んで欲しいと思います。 そこで、ここではタイプ別に家庭教師の協会を分けてご紹介しますので、ぜひ、参考にされて下さい。

『家庭教師派遣業』型

当会家庭教師のアズは「家庭教師派遣業協同組合」に加盟していますが、この組合はその名の通り「家庭教師派遣」の協会の集まりです。 家庭教師を派遣する事が主たる生業で、家庭教師を派遣する事から得る収益によって活動するタイプです。 入会を募る活動はホームページや広告チラシなどで、無作為的な勧誘電話案内を行う事はほとんどありません

契約の形態は月ごとの契約の更新が一般です。12ヶ月の契約の場合でも中途解約は法律上随時可能な契約となります。 当然、派遣が終了するとご家庭から頂ける料金は発生しません。そのため、協会としては、ご契約のご家庭に喜んで頂く事を目的に仕事を して行くことで初めて安定した経営が可能となります。一般的にイメージ出来る家庭教師の協会と考えて良いと思います。 正し、ごく稀に指導費用の年払いなどを求める協会もあります。 年払いをされる場合には、法律上の保全処置が取られているかの確認が必要です。仮に協会が倒産するなどした場合には保全処置が取られ ていない場合に支払った受講費用が返金されない恐れがありますので注意して下さい。 保全処置がなされていない場合には特定商取引法を遵守していない事になりますので、契約そのものをお考えになるべきと思います。

また、「家庭教師派遣」の形態を取る協会で、学習教材などを販売している場合には、1冊3.000円未満の安価なテキストが一般です。 こうした協会の販売する教材は生徒の『自主学習』のための教材で、任意で購入出来るようになっています。 入会時に「指導に教材が必要。」と家庭教師と抱き合わせ販売をせず、教科書や子供の所有するテキスト、書店の参考書や問題集を使用し 指導するのが「家庭教師派遣」を行う協会です。

家庭教師の協会事務所は大学近くが多くなりますが、あまり高い事務所費用をかけず運営している所は、受講費用や入会時の費用も低めです。 その逆に比較的大きな事務所を構える協会は受講費用や入会時の費用も高めとなっています。

『教材販売付き家庭教師斡旋』型

その名の通り「購入する教材を使って家庭教師をする。」と言う家庭教師のタイプです。 家庭教師の受講費用は低くめに抑えられている場合が多く、その逆に、入会時に数万円~数十万円の教材の購入が必要です。契約の形態は 家庭教師は月ごとの契約でありながら、教材費用は1年分から3年分を一括購入の形を取ります。 入会を募る活動は、ホームページや広告チラシはあるものの、名簿を購入した電話勧誘での案内が中心です。入会直前に電話では紹介のなか つた教材購入の説明となるケースが多いようです。

契約の形態は、家庭教師は月ごとでありながら、教材代金は一括またはクレジットの分割になります。そのため、家庭教師を解約した場合 教材代金の精算を行わなくてはならない所に問題がある形態です。 教材の解約時の清算は法律上「使った分」と言う取り決めがありますが、一方的に定められた精算額で、全く使用していないにも係わらず 費用負担を求められるケースが大半のため法律の知識などが求められます。

教材が必要となる家庭教師のタイプの多くが、どの子供達にも同一の教材を販売している事が多く、教材も家庭教師が来るまでは内容を全て を見せていない場合が多々あり、最初の紹介時のように行かずに全く使えないで終わる事もあるため、教材の内容を全て確認する必要があると考 て下さい。

また、電話案内の業務をする人員を募集するため、事務所所在地は大きな駅に近くの場合が多く、高額な教材の販売費用で高めの事務所費や 電話案内の人件費を捻出しています。

こうした教材付き家庭教師の形態は、契約時点で多額の代金が支払われますので、家庭教師が解約されても多額の利益が出ます。従って家庭教師 の管理そのものに問題があっても全く困らない業務体系であることにも疑問があります。

『家庭教師の紹介』型

家庭教師を紹介する事が運営の目的とするタイプです。 一般的に、新潟県や北陸などの各地域に事務所を持たず、東京など首都圏に事務所を持ちインターネットのみで生徒募集を行っている事が 多く、家庭教師を紹介する紹介料金で運営しています。そのため、紹介後は家庭教師と直接指導内容や代金交渉などを行います。そのため料金を 抑えたい方には、それが可能な形態とも言えますが、一般的には家庭教師派遣型の低料金な協会とほとんど変わらない費用を請求されるようです。 紹介までが協会の業務のため、その後の受講や教師交代などに関して相談などは出来ないため、家庭教師の協会とは少し趣が異なります。 費用は比較的抑える事が出来るようですが、在籍教師は少なく、なかなか教師が見つからないケースがあるようです。

『その他の家庭教師派遣』

一地域で協会運営する家庭教師の協会が、インターネット上で広告を出して、全国各地で生徒募集を行っているケースがあります。 契約形態は家庭教師派遣型ですが、この場合も、家庭教師の紹介型と同じく、新潟県や北陸には事務所を持たない場合が大半です。そのため、 契約後にもなかなか家庭教師が決まらなかったり、なんらかの突然な相談などに迅速に対応が出来ない事で問題が起きる事があります。 受講費用は地域に事務所を持つ協会とほとんど変わらない場合が多いため、やはり、身近な地域にある協会で事務所スタッフと面識を持って 家庭教師を受講される事が良いように思います。

最後に

以上が家庭教師をインターネットで検索すると表示される家庭教師の協会のそれぞれの業務形態や契約形態です。 「たくさんあるし言ってる事も違って、どこがいいのか分からない。」と不安に思われて、 いくつもお電話されて家庭教師を探されていらっしゃる事を ご相談のお電話や実際に学習の相談でお会いしてたくさんのご父兄からお聞きします。 また、家庭教師が使うと奨められた高額な教材の解約でお困りになった話や、 契約時に非常に高い入会費用で困惑された話なども良くお聞きします。

是非とも、この家庭教師の協会の業務形態を皆さんがお読みになって、 皆さんそれぞれの学習目的や受講予算に会った家庭教師を選んで欲しいと思います。 家庭教師は子供達に最も大切な未来を切り開く『学力』を育てる事の出来る、 塾では教わる事の出来ない『自分のための学習』を育てる唯一の方法だと私は思います。 私は今『家庭教師派遣業協同組合』の理事を努めています。 業界が健全化され、子供達のための業界へ育つ事を願いながら、皆さんが、不利益のない契約 形態の家庭教師の協会を選んで欲しいと願います。

新潟県内や北陸地方にある家庭教師の協会の中には、 また、全国の家庭教師協会には、私から見て、良い所も、見て悪い所もと、 いくつもの家庭教師の協会がありますので、十分に検討されて「おかしいな?」と感じる所でしたら、 その場で契約をせず、他と比較し検討されるようにして下さる事で「こんなはずじゃなかった。」 が防げると思います。

子供達のために家庭教師を探される保護者の皆さんが、 この記事を家庭教師の協会を選ぶための目安にして頂く事で家庭教師の業界も健全化される事に 役立ち、子供達のためにも役立つ事を願っています。

家庭教師の業界は、まだ、戦後に生まれた未熟な業界です。 「家庭教師派遣業協同組合」の理事として新潟のご家庭、 そして全国のたくさんの方々にこの家庭教師の業界の現実を知って欲しいと思います。 この文章をお読み下さった皆様にお願いです。ご家庭や子供達へ不利益を与える協会のある事をお友達などにお話下さい。 そうして、より必要な家庭教師協会を選ぶ目を皆さんがお持ち下さる事で、この家庭教師の業界は育ち、 世の中のためになる良い協会だけが生き残り、子供達へと知識と学力が手渡されます。子供たちにとって本当に必要な家庭教師業界へと育つためにぜひ宜しくお願いいたします。